はじめに
ベストセラー『人は話し方が9割』の続編として登場した永松茂久著『人は話し方が9割 2』は、さらに実践的なコミュニケーション術を提供してくれる一冊です。本書の最大の特徴は、従来の「話し方」の本とは一線を画す、現実的で無理なく実践できるアプローチにあります。今回のブログ記事では、この本ならではの差別化ポイントを中心にご紹介します。
革新的な発想:苦手な人とは話さない選択
永松氏は驚くべき提案をしています。それは「苦手な人とは可能な限り話さないようにすると『決める』」というものです。多くのコミュニケーション本が「誰とでも上手に話せるようになる方法」を説く中、本書は真逆のアプローチを取っています。
無理することなく、自然と会話上手になる一番の方法は、「苦手な人と話す時間を極力減らし、自分が話しやすい相手と話す時間を可能な限り増やす」ということである。
この現実的な視点は多くの読者に安心感を与えるでしょう。永松氏は「相手は変えられない。しかし、付き合う相手は自分の判断で変えられる」と説き、私たちに選択の自由があることを思い出させてくれます。
主語で変わる印象:「あなた」vs「私」
本書では、話し方の細かな技術にも踏み込んでいます。その一つが主語の選び方です。
好かれる人は「あなた」を主語にして話す。そうでない人は「私」を主語にする。
「私は先日フランス料理を食べに行ったんです」と話すより、「あなたはフランス料理がお好きですか?」と話す方が、相手は会話に引き込まれます。永松氏は、会話上手な人は「自分が伝えたいこと」ではなく、まずは「相手が興味のあること」にフォーカスをして話を始めると指摘しています。
さらに、言葉選びにおいては「プラス言葉を伝える」ことの重要性を強調。たとえば「遅れてごめん」より「待たせてごめん」、「問題ない」より「大丈夫」というように、ポジティブな印象を与える言葉選びを推奨しています。
「話し上手」より「聞き上手」になる
永松氏によれば、コミュニケーション上手と思われている人の多くは実は「話し上手」ではなく「聞き上手」なのだそうです。
「人は本来話したい生き物である」から、聞き上手は好かれる。
本書ではこの「聞き上手」になるための具体的な方法として、会話のサイクルを提案しています:
気持ちよく相手に話させる方法。それは、感嘆→称賛→反復→共感→質問。そしてまた感嘆から次のサイクルへ。
このサイクルを実践することで、相手は自然と話したくなり、あなたとの会話を心地よく感じるようになるのです。
「うなずき」の威力
非言語コミュニケーションの中でも、永松氏が特に重視しているのが「うなずき」です。
「うなずき」こそが最高の肯定である。これが相手への共感を伝える一番のボディアクション。
単なる相づちよりも深い意味を持つうなずきは、「あなたの話を聞いています」「あなたを受け入れています」というメッセージを無言で伝える強力なツールです。本書では、このうなずきの頻度や深さによって、相手に与える印象が大きく変わることも解説されています。
実践してみたい話し方のテクニック
本書から特に印象に残ったテクニックをいくつか挙げてみます:
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会話の選択: 自分の心のエネルギーを考慮し、苦手な相手との会話は最小限に留める
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主語の意識的な選択: 「あなた」を主語にした問いかけで会話を始める
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会話のサイクル: 感嘆→称賛→反復→共感→質問のサイクルを意識する
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積極的なうなずき: 相手の話に合わせて適切なタイミングでうなずく習慣をつける
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プラス言葉の使用: 否定的な言い回しをポジティブな表現に置き換える
まとめ
『人は話し方が9割 2』の真髄は、無理なく自然体でいられるコミュニケーションの実現にあります。従来の「誰とでも仲良くなれる魔法のテクニック」を説く本とは一線を画し、現実的で実践しやすいアドバイスに満ちています。
特に「苦手な人とは話さない選択肢」を提示している点は、多くの人に安心感を与えるでしょう。また、「あなた」を主語にした話し方や、「聞き上手」になるための具体的なサイクル、そして「うなずき」の重要性など、すぐに実践できるテクニックが豊富に紹介されています。
この本を読んだ後、私自身も日々の会話を振り返り、特に「主語」の選び方と「うなずき」の質に注意を払うようになりました。皆さんも永松氏の教えを日常生活に取り入れて、より自然で心地よいコミュニケーションを楽しんでみてはいかがでしょうか?
※本レビューは書籍を読んだ感想に基づくものであり、内容の解釈は筆者によるものです。より詳細な内容については、ぜひ本書を手に取ってご確認ください。
参考文献
永松茂久 『人は話し方が9割 2』 (2024)
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