『最強リーダーの「話す力」』― 影響力のある話し方

 

こんにちは!今回は、組織マネジメントの専門家として知られる矢野香さんの著書『最強リーダーの「話す力」』をご紹介します。


本書の特徴


本書は、リーダーに求められるコミュニケーションスキルを実践的に解説した一冊です。特に注目すべきは、「影響力のある話し方」に重点を置いている点です。単なる情報伝達ではなく、相手の心を動かし、行動を促す話し方の技術が詳しく解説されています。


今日紹介する本


「最強リーダーの「話す力」」


印象的な話し方の技法


1. PREP法による基本的な話の組み立て


PREP法は、効果的なメッセージ構成の基本となる手法です。


- Point(結論):最初に主張を明確に示す

- Reason(理由):なぜそう考えるのかを説明

- Example(具体例):具体的な事例を挙げて説明

- Point(まとめ):最後に結論を再度強調


2. 著者考案のPREP・LP法


PREP法を発展させ、より説得力と行動喚起力を高めた独自の手法です。


1. Point(結論):伝えたいことを明確に示す

2. Reason(理由):論理的な理由付けを行う

3. Example(具体例):具体的な事例で理解を深める

4. Passion(情熱):話者の想いや熱意を込める

5. Let's(〜しましょう):共に行動することを呼びかける

6. Please(〜してください):具体的な行動をお願いする


この手法の特徴は、論理的説明(PRE)に加えて、emotion(感情)とaction(行動)を促す要素(P・L・P)を組み込んでいる点です。


PREP・LP法の効果的な使用例


1. 新規プロジェクト立ち上げの場面

- Point:「新しい顧客管理システムの導入を提案します」

- Reason:「現状の手動管理では情報の更新が遅く、顧客対応に支障が出ているためです」

- Example:「先月も3件の顧客情報の更新遅れによるクレームが発生しました」

- Passion:「このままでは私たちの大切な顧客を失いかねません」

- Let's:「まずはトライアル期間として3ヶ月、新システムを試してみましょう」

- Please:「来週の部門会議で、皆さんの具体的な意見をお聞かせください」


2. チーム目標設定の場面

- Point:「今期は顧客満足度90%以上を目指します」

- Reason:「競合他社との差別化には、サービス品質の向上が不可欠です」

- Example:「A社様からいただいた高評価の事例を基に、標準的なサービス品質を定義しました」

- Passion:「私たちには必ずできる力があります」

- Let's:「まずは各自が担当顧客の満足度を計測していきましょう」

- Please:「今月中に、各自の行動計画を提出してください」


リーダーの影響力を高めるポイント


- 論理(PRE)と感情(Passion)のバランス

- 共感を誘う「〜しましょう」の活用

- 具体的な行動を促す「〜してください」の明示

- 一方的な指示ではなく、共に進む姿勢の表現


まとめ


本書の真髄は、論理的な説明に「情熱」を込め、「具体的な行動」まで導くコミュニケーション手法にあります。PREP・LP法は、相手の心を動かし、自発的な行動を促すための実践的なフレームワークとして、多くのビジネスシーンで活用できます。


参考文献

・矢野香 『最強リーダーの「話す力」』(2022)

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